お花見の穴場として前回訪れた時から狙っていた千葉県長生郡長柄町の秋元牧場へ行ってきた。
案外この辺りはうろうろしていたのに気づかなかったところ。
秋元牧場
今年2018年の桜の開花はとても早くて、訪れた頃はすでに多くの地域で散っていたが、ここの桜はほとんどが八重桜なのでむしろこれからという感じだった。近所の老人施設からも多くの方が訪れていた。
早速牧場に行ってみると、馬。飼育員の方がブラッシングしていたところを見学しても可能か尋ねると、もちろんOKですよとにこやかに答えてくれた。この馬は道産子。足腰が太くてガッチリしていた。そばには猫たち。のどかな感じなんだけれど、間近で見ると思いの外、馬が大きくて怖くてこんな腰が引けた写真になってしまった。もう5~6歩は寄りたかった・・・。
白馬。これに跨がれば私も「白馬の王子様」ならぬ「白馬の物欲王」になれるか?この馬はオスだった。よく「馬並み」なーんていうよね、どれどれとしげしげ見てしまった。ん?あるか?付いているか?この馬。のちに飼育員さんに尋ねると「この前去勢したばかりなんです」と。・・・なるほど・・・。
いわゆる、「サラブレッド」って感じの馬。しゃくしゃく、じゃくじゃく、と音を立てて草を食んでいた。近くの草をちぎって差し出すと「ぐわっ」と首をあげて食べようとするのでビビってしまう。思いの外でかくて迫力があるのだ。
馬に触れてみて本能を感じる
隣には二頭で。この時に飼育員さんが先ほどの道産子を連れてきて、散歩させていたので尋ねてみると、先の白馬以外全て牝馬のこと。触れてもいいのですか?と尋ねると、もちろんいいですよと。ただし、後ろから触らないで。見えないところから触られるとびっくりしてしまうので、見えるところから首のあたりを触ってあげると喜びますよと。
よって、正面からムツゴロウさんよろしく、「よーし、よーし、よーし」と言いながら、触れていくと馬も興味があるのか、ぐわっと寄ってきてベロンと舌を出してくる。勢い首から下げていたカメラも舐められた。その代わり、首元をポンポンと触ることができた。
温かい。暖かいじゃなくて、「温かい」のだ。触れると胸の底の方がジーンとしてくる感じ。
なんだろね、この感覚。「ふれあい動物園」が好きなのはこの感覚が好きだからだな。
さらに他の馬にも触れることができたが、やっぱり温かい。そして毛並みがとてもいい。血管は浮き出て生々しい。そう生々しい。生きている。
思わず、ニコニコしてしまう。笑みがこぼれてしまう。イルカが自閉症の治療に使われているとか、そう言うのを思い出してしまった。
これはさー、よく言う情操教育にすごくいいよね。お子さんとか怖がっちゃうかもしれないけれど、「動物と触れ合う」ってなんかすごく大事な感じがした。時々議論になる「なんで人を殺しちゃいけないの?」とか議論する必要がなくなると思う。
岸田秀の言う、人の生活(行動規範など)なんて全ては幻想なのに頭でっかちになりすぎ。「人間は本能の壊れた動物」なんて言っているけれどまさにそう。
私はいつも本能的にレンズとカメラを買っているけれどな!
多くの訪問者が来ていた
他にも訪れている方が結構いらして、少し距離を置いて写真を撮っているのが、とても共感できたな。イメージとしては28mmとかで絞って寄りまくってバーン!って撮りたいんだけれどね。
こんなイメージ。この時もなめられそうだった。
秋元牧場の桜並木
ここの桜並木は訪れた4月上旬はまだまだこれからという感じだった。むしろ、寒くて、寒くてたまらなかったぐらい。手袋が必要なぐらいだった。
春だー、って言いたいけれど、なんかドヨーンと曇り空。それでも菜の花となんだろこの白い花。春っぽく見える。
ここは「馬場」っていうの?練習するところ。桜並木を横に見て、のんびり歩いて散策できる。デジタルで撮ればもっとくっきりはっきり、ピンク色で綺麗に撮れると思うが。今マイブームがフィルムなので。
ここは北海道?
いやー!オレうまい!この写真なんかうまい!構図っていうの?構図がいいっていうの?これ写ルンですで撮ったんだぜ!威張ってもいいよね?
一周回ってきた。のどかな感じでいい。
朽ち錆びていたゲート。練習用かな。
ここにも桜並木。ほんと桜が多いのでここはオススメ。
この写真もお気に入り。なんか好き。思い通りに撮れた。
寂れた感じがいい雰囲気。
牛もやっぱりでかい
前回訪れた時も見た牛たち。ちょうど餌をもらっていたところ。
牛も結構でかいんだよね。牛が肉食獣じゃなくて良かった。
牧場内を一周回って戻ってきた。所々にこういうなんか雰囲気のある木々が残っていたり、古い柵が残っていたりするので写真を撮るには困らないと思う。もちろん無料。穴場中の穴場だと思う。
2017年12月に訪れた時の記事。